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【青森】劇団RINGOAME旗揚げ公演!小さな彼女たちの大きな夢の始まり
更新日:2014年06月17日
弘前の皆さん。
こんにちは!
どうですか?歯が黄色いですか?
気にしてるからやめろよ!
前回、劇団RINGOAMEの誕生秘話とオーディション、
そして稽古の様子をお伝えしてきた訳だけど、
あっ
という間に本番です。
キャスト決定からたった1か月。
思った以上に時間は待ってくれなかったということです。
弘前のホテルやデパートにはポスターが貼られていて、
かっこいいチケットもできていた。
スタッフ間の最終ミーティングが行われている一方、
この間とは少し違う、緊張した面持ちでリハーサルを行うキャスト。
いかん・・・少々ピリピリしすぎている・・・
ここは脚本家として空気を和ませないと!
ここのシーンはね、愛しさとせつなさと心強さを表現してほしくて、
例えていうならば深夜イヤホンでトゥナイト2観てて
後ろの母ちゃんに全く気付かなかったときを想像してほしい。
ごめんね。
笑いあり、時にはほどよい緊張感のある 稽古練習は昼から夜まで続いた。
そして彼女たちは実は合宿中。
毎日のハードワークをこなして、芝居にも全力投球。
きっと本当は疲れて眠いはずなのに、誰一人弱音を吐かない。
りんご飴マンは明日のことを考えていた。
きっと明日のお客さんはまばらだろう。
もしかしたらキャストたちの親御さんだけがいらっしゃる、
壮行会らしい良く言えばアットホーム、
厳しく言えば「何でも許される」雰囲気になるかもしれない。
それでも彼女たちには緊張感を解かず、
自分が見られていることを意識して楽しく演じてほしい。
樋川さんがみっちり叩き込んできた1か月を無駄にせず、
自分をしっかりアピールしてほしい。
彼女たちが飴マンにも作ってくれた豚生姜焼きをかきこみ、
明日が不安な僕らの最終リハは続いた。
そしてあまり眠れなかった翌朝・・・
樋川さんの最後の檄に気を引き締める一同。
その間にりんご飴を仕込む私。
他に何かできることはないだろうか・・・。
偶然ヒロロに来ていたニャモタンに集客をお願いする飴マン。
「ほらっ、あそこ行って肉球でも見せて当日券売ってきて!」
そんなことをしていたら天罰が下ったのか、子供たちに囲まれた。
「この割り箸抜いたら死ぬんだってwww」
「やってみようずwww」
やめてくれー!
などと凌辱されていたらいつの間にか開演間近になっており、
慌ててホールまで戻る。
いったいお客さんはどれくらい入っているのだろうか・・・
ドキドキ・・・
ファッ!?
!!
なんやこれ・・・満員やんけ!!
ホールに設置された椅子にはもう空席がない。
慌てて追加の椅子を用意するスタッフさん。
キャストのご両親やりんご娘のファンの方々、 初めて見る人もいっぱいいる!!
(後で聞いてみると、芝居好きの方もこの公演の噂を 聞きつけて来て下ったようだ)
さぁこれで全てが整った!!
元気にいってらっしゃーい!!
この脚本、「りんご飴売りの少女」は人生にやる気の持てないイマドキの女の子が
世界中のりんご飴売りの少女たちと出会い、困難を乗り越え、
りんご飴をキッカケに主人公が成長していく物語。
形は違うけど、世界中のりんご飴が集まって力を合わせれば
国や地域や言葉を越えて1つになれる。
りんご飴はただのキッカケにしかすぎないけれど、
故郷も知れない、万国共通に愛されている不思議なお菓子が
背中を押す世界があってもいいんじゃないかと思い、
日々慣れない手つきで文字を打ち込んでいった。
公演がはじまってからのお客さんの笑い声や真剣な静寂が ただただ嬉しかった。
子供たちの演技に、真剣に答えるお客さんたち。
彼女たちのファンは、なんて暖かいのだろう。
彼女たちも自信を持った素晴らしいパフォーマンスを見せた。
2回目の部では彼女たち自信で話し合い、 シーンにアレンジを入れたほどだ。
1か月間の猛練習の成果を舞台で発揮することができ、
赤い顔をぐちゃぐちゃにして泣く子もいた。
公演後、キャストたちの記念撮影はなかなか終わりが見えなかった。
※りんご飴マンは終始スタンバイしていたものの出番はなかった
りんご娘やアルプスおとめを長年見ている ファンの皆さんと
公演後、お話をする機会があった。
公演の感想や他愛のない話の中で、 とても印象的な言葉を貰った。
-りんご飴マンが(パワーライブ)発表したとき、
正直「どこまで入ってくるんだよ」と思ったけどさ、
この公演で、今までいいなと思っていた子たちが
活躍しているのを見ることができて、本当に良かった。-
このことはずっと頭の中にあったのだけど、
考えてみれば当然のことなんだよね。
りんご飴マンがAKBファンだったとして、
ある日突然秋元康の隣に知らない人が立っていて
「今日から私がAKBの全てを決めます」って言われたら
きっと心中穏やかではないと思う。ファンをやめよう、と思うかもしれない。
だけど「大先輩」である彼らはついてきてくれた。
思うことはいっぱいあったのに、 こんな青森に何の関係もない、
顔の赤い東京のサラリーマンに任せてくれた。
ぼくは彼らの期待に応えたい。
そしてリンゴミュージックの若きアーティストの卵たちの夢を
支えてあげられる存在になりたい。
関係のないぼくらにしかできないことがきっとあるはずだから。
・・・そう決意して、劇団RINGOAMEの旗揚げ公演は幕を閉じた。
そして・・・今回の公演では青森朝日放送さんに取材に来ていただいた。
3日間の密着取材を得て、2014年5月21日に無事放送!
とても素敵な特集にしていただき、本当にありがとうございました!
■弘前経済新聞
弘前ご当地アイドル「りんご娘」中心に劇団発足、旗揚げ公演で涙も
そして地元の陸奥新報さんと東奥日報さん、
弘前経済新聞さんにも心よりお礼申し上げます。
そしてそして・・・
もう既に第二回公演に向けてのプロジェクトは進んでいる。
前回よりハイレベルなオーディションには本当に頭を悩まされたし、
前作を超える内容になることは間違いない。
すべての人にチャンスがあるだけに、練習生の意気込みも
鬼気迫るものがあった。それぞれで個性を出し合い、
最高のアピールをしてくれた。
果たして前回と同じ物語なのか?続編なのか?
まったく新しい物語なのか?キャストは誰なのか?
ぜひホームページでの発表を楽しみにしてもらいたい。
それではそれまでの間・・・
へばね~!!
(津軽弁で「またね~」)