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【青森】弘前からCOOL JAPAN!ポップカルチャーイベント「うぃっちたいむ!!」に行ってみた
更新日:2015年01月04日
太陽が煌々と照らす眩しい雪道を歩いていると、
赤レンガで囲まれた空間が待っていた。
みなさんこんにちわ。
そして明けましておめでとうございます。
りんご・康成・飴マンです。
さて本日訪れたのは青森・弘前の 「スペース・デネガ」。
弘前駅から徒歩5分ほどのおしゃれなギャラリーである。
普段は展示会や劇団の公演などが行われているこの施設で
今日は少し変わったイベントが開かれるというのだ。
それは「うぃっちたいむ!!」というヲタク文化がテーマのイベント、らしい。
なぜ弘前でヲタク?ポップカルチャーってなに?
謎は深まるばかりだ。
ちなみに飴マンは「アニメ絶対好きですよね?」とよく言われるが
「けいおん!」のベースの子がかわいいなぁ、
付き合いたいなぁ、くらいの知識しかなく、
ほんまもんの素人なのだ。
ちょっと素で引かないか心配…。
まずはこのイベントの公式キャラクターのご紹介。
「白神サクラ」ちゃんだ。かわいいなおい。
男の子がちょっと苦手な15歳らしい。
語尾は「~だべさ」でPioneerのヘッドホンをしている。
1つ1つの設定が細かく、しっかりしている。
かわいいなぁおい。
飴マンなんて何の設定もこだわりもないのに。
作品展示場にはアニメや漫画のキャラクター?が並んでいた。
うーむ、こう見るとアートに見える・・・。
「コレジャナイロボ」と呼ばれるこいつ。
「欲しかったのはこれじゃなーい!」と
普段は子供に泣き叫ばれるロボらしい。
こう見ると相当値が張りそうな作品に見える不思議。
あっ・・・。
やたらクオリティの高いネコ型ロボットに遭遇。
なぜ作った。
ねぷた絵のサクラちゃん。
うん、ちょっとガチムチだけどこれは青森っぽくて良い!
そして会場で人気だったのがこのセリフアート。
漫画やアニメの名セリフが津軽弁になって表現されているのだ。
うむ、何を言っているのか全然わからん。
だが楽しい。
!!
これは・・・なんというアラサーコンテンツ!
ファミコンやスーファミ、セガサターンなど一世風靡した名機たちがずらり。
「懐かしい~」と声をあげてプレイすることうけあい!
これテンション上がったわ。
ちなみに、というかもちろん
今回もりんご飴を売らせてもらったぞ。
アートとりんご飴の融合。いとをかし。
キキに少し作るのを手伝ってもらったのだが
似合いすぎてて吹いた。
とんぼも可愛すぎて諦めるレベルやでこれ。
キキのように、会場にはいたるところにコスプレイヤーの皆さんがいるのだが、
なんてこった。みんなカワイイぞ。おい。
りんご飴を持つと更にかわいい。
生きててよかったなぁ、ぼく。
終始ニヤニヤしていたのがバレてないかな。
さて、メインフォーラムに目を移すと
さまざまなゲストがトークセッション&座談会を展開していた。
ちなみに右にいらっしゃるのは飴マンが激推ししている
お会いできて感激・・・。
アニメーターやゲームデザインの仕事についての
トークイベントではメモを取る人がちらほら。
弘前にはクリエイター志望の人が多いのかな。
そしてお待ちかねのDJライブ。
ひ、弘前の人はみんな大人しいから
静かに楽しむのかな・・・?
この盛り上がりである。
大人しそうな彼らが大変貌して 全力で楽しむ光景は
ある意味東京を凌ぐ勢い。
見るからに楽しい雰囲気に飴マンも踊らざるえない。
しかし、東京ならまだしもここは弘前。
ただでさえマイナーなイベントに見えるが、
なんでこんなに盛り上がっているのだろう・・・?
実行委員会のリーダー・福田さんに突撃インタビューをしてみた。
-あの、なんで弘前でこのようなイベントを開こうと思ったの?―
もともと、弘前って「ポップカルチャー」のファン層が大きいのでは、
という仮説を持っていたんです。
国立大学に短大、専門学校などが7、8あって、若い人が多い。
人口18万人のうち、そういったものに興味がある人の割合は
首都圏に匹敵するか、それ以上ではないかと思っていて。
僕らもその一人で、ポップカルチャーのイベントがあったら
行きたかったけど、全然なくて、もったいないと思ったんですよね。
だったら自分たちの好きなように作ってみよう、
興味のある人だけで楽しめるイベントをやろうって
最初はそんな感じだったんです。
「うぃっちたいむ!!」創設メンバー
(左から工藤 健さん、福田 藍至さん、藤原 恵介さん)
-なるほどですね。―
でも進めていくうちにいろんな人や企業や団体が協力してくれて、
ボランティアスタッフも30人くらい来てくれて、
(ポップカルチャーを)待望している、期待度が高いんだなぁと。
スタッフは若い人が多く、自主的に応募した人が半数を占める
そんな状況もあり、最初は勢いでしかなかったけど、
市の補助金を申請して、地域おこしのためにやりたいと
思うようになったんです。
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※「うぃっちたいむ!!」は「市民参加型まちづくり1%システム」を利用
(個人市民税の1パーセント相当額を財源に、市民自らが実践するまちづくり、
地域づくり活動に係る経費の一部を支援する、公募型の補助金制度)
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/gyosei/seido/ichipercent/
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でもそれには根拠が必要で、イベントをやる意味を1から考え直したんです。
その結果、ミッションは2つあって。
1つは「ポップカルチャー」というものを広げたい、
2つめは弘前でイベントをやるとこれだけの人が来る、
ということを見せたいと思ったんです。
※12月20日のメインイベントでは600人を超える動員となった
-ふんふん。ところで、さっきから言っている「ポップカルチャー」
っていうのは一体何なんですか?―
もともとは一般的に好まれる文化のことを指すのですが、
一方でサブカルチャーを指す言葉としても使われます。
一般の人は「ヲタク」と言えばわかると思うけど、
あえてヲタクという言葉をできるだけ排したかった。
-なんで「ヲタク」じゃダメなの?―
「ヲタク」ってとても便利な言葉なんですよね。
自分の理解の及ばないものをヲタクという言葉に投げて、安心してしまう。
だけどいざ「ヲタクって何?」と聞いてみると、たぶん説明できない。
思考停止してヲタクという言葉で解決してしまうのがもったいないというか。
そういう、「ヲタクが好きそうなイベントだね」っていう人にこそ来てもらって、
「あぁ、こういうことだったんだ」って言ってほしいなぁと。
このイベントは色んなポップカルチャーの可能性を提示するのも目的だし、
伝統工芸、アート、音楽、どこかにコネクトすれば
ポップカルチャーに入っていける、というものを目指したいのです。
-すごい分かります、それ。で、次回はいつ頃どんなイベントに?―
今の季節はやりたくないなぁ(笑)
寒いし、雪があるので・・・。
フォーカスするのはアニメ・ゲーム・漫画だと思うけど、
例えば女性目線とか、高齢層にも刺さるコンテンツも用意したいなぁと。
イケメンとか、弘前大学出身のアーティストとか(笑)
-こういうイベントにしたい、などはあるかね?―
もっとオシャンティーな感じでもいいかもですね。
例えば流れてるクラブミュージックがかっこいい!ってなって、
実はアニメのリミックスやゲームの曲なんだよっていう
ポップカルチャーへのきっかけになる、なんていいですね。
-最後になりますが、「うぃっちたいむ!!」って何?―
「ベヨネッタ」ってゲーム、知ってますか?
魔女が主人公のアクションゲームなんですけど、
敵の攻撃をギリギリでかわすと発動するのが「ウィッチタイム」ってやつで、
響きがかっこよくて、まぁ思いつきですね。
それに、弘前が舞台の「ふらいんぐうぃっち」って漫画もあるので、
弘前をイメージするにはいいのではないか、と。
「クールジャパン」と海外では絶大な人気を誇るポップカルチャー。
しかし国内ではどこか冷めた印象だ。
もちろん育ってきた環境が違うから好き嫌いは否めない。
しかし、知らずして偏見を持つことは悪いことではなく、
単純に「もったいないこと」なのだと福田さんは言う。
そういえば、飴マンがりんごに興味を持ったのも、
りんご飴がなければ確実になかったもんなぁ。
そうしたら、りんご娘たちとも出会うことはなかったのか・・・。
もはや、もったいないってレベルじゃないな。
百聞は一見に如かず。
御嶽山のときにも言ったけど、大事なのは自分の目で確かめること。
「うぃっちたいむ!!」や「下北沢美術館」のように
「なければ、作っちゃえ!」という精神のもと活動している人たちには
必ず熱いメッセージが宿っている。
僕らに必要なのは、理解しようと思うことではなく、
少しばかりの飛び込む勇気ではないだろうか。
弘前で出会ったポップカルチャーは、
新しい価値を見出そうとする、まさにアートイベントであった。
りんご飴完売しましたリン・:*+.(( °ω° ))/.:+お買い上げの皆様ありがとうございます!りんご飴マンホクホクです(´∇`) pic.twitter.com/Am932HpWSx
— アオモリンゴリラ (@aomoringorira1) December 20, 2014
ちなみにりんご飴はアオモリンゴリラの協力により
完売しました。ありがとうございます。