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【青森】劇団RINGOAME始動!夢を追う彼女たちの物語
更新日:2014年05月05日
昨年末に突如発表のあった「劇団RINGOAME」を覚えているだろうか。
「ええっ!?あれって本当にやるの!?」
「いつもの飴マンの虚言癖かと思った~」
そう思った人もちらほらいるだろう。
というか覚えていない人が大半だろう。
劇団といっても全然イメージ沸かないし、
もういっそのこと劇団ひとりみたいに
りんご飴マンの芸名ということで片づけようか・・・。
でも、まぁ、やるのだが。
特設サイトまでできちゃったこれ。
そして既に場所を抑えていたリンゴミュージックの行動力。
そして気付けば本番まで後僅かという鬼日程。
ちょっと意味分からないので、順を追って説明していこう。。。
まず、りんご娘のパワーライブの後
りんご飴マンは山籠もりをしながら(嘘です)、
劇団RINGOAMEの脚本を考えていた。
我々の最大の目的であるりんご飴の魅力をお伝えすることと、
ちょっぴり普通の劇団とは違う狂気性を考え、1つの脚本を作り上げた。
それがこちらである。
うわぁ。
まぁまぁ。タイトルを捩るのはよくあるじゃないですか。
そんなこんなで脚本をリンゴミュージックに提出し、
「うんじゃあこれで。」と即採用された。いいのかこれで。
そして即オーディションを開催すべく、新青森行きの切符を握りしめて
はやぶさに飛び乗るのだった。
だいぶ端折ってしまったが、まぁそんなところだ・・・。
しかし、久々に顔をだしたリンゴミュージック事務所で
待っていたのは、驚きの光景だった。
台本を片手に台詞を一生懸命にしゃべる練習生たち。
それぞれがやりたい役を、想像を膨らませながら演じていく。
演技指導は学生時代に演劇部で熱演をしていた樋川由佳子さん。
練習生も樋川さんの言葉に熱心に耳を傾ける。
早速スタートするオーディション。飴マンは少々ビビりながらメモをとり、
一人ひとりの演技や雰囲気、歌唱力を見ていく。
「オーディション」なんて堅苦しい響きに、最初は違和感を覚えていたが
明るいながら緊張感のある現場の中で、彼女たちは最大限自分をアピールしてくれた。
よくよく考えれば今後、彼女たちがモデルや女優を目指すのであれば、
こういったオーディションが山のように待っているのだ。
そういった意味では良い練習台になったのではないか。
思えば、リンゴミュージックと出会ってから、りんご娘以外の練習生と
こんなに時間を一緒にしたことはなかった。
彼女たちも日々のレッスンで歌って踊り、一切手を抜かず頑張ってきたのだった。
学業の合間という限られた時間で、演技経験もないこの子たちは、
それでも見様見真似で、自分の活躍の場をつかみ取ろうと必死にもがいている。
この劇団が、自分にとってチャンスだと思ってくれているからだ。
りんご飴マンは、本来のキャラ設定も忘れ、真剣に練習生だけを見ていた。
そして、オーディション結果の発表。
スタッフと入念な話し合いを経て、今回のキャストを決めた。
今回のメンバーだけが優れていたわけでは全くなく、
個性ある練習生を全て選べなかったのが残念だ。
そしてオーディションから2週間後、再び弘前に行くと、
本番まで日数の少ない中、樋川さんを主体に夜遅くまで稽古が行われていた。
気になるシーンがあればそこだけを何回も繰り返す。
練習生でアイデアを出しながら、脚本の中のキャラクターを
自分でカスタマイズして、自分だけの役にしていく。
今回のりんご飴売りの少女役、はるるに話を聞いてみた。
————–主役に選ばれて、率直な感想は?
見に来るお客さんはきっとりんご娘さんのファンが多いと思うから、
その中で主役をやるプレッシャーはあるけど、
劇中ではソロで歌う場面もあるし、
自分の見せ場をしっかり活かさないと思いました。
————–将来的に劇団とか、女優とかになってみたい?
女優というか、昔から歌手になることが夢だったので
演劇もできる歌手になりたい。
————–りんご飴売りの少女はどんなキャラクターだと思う?
不良とまでは言わないけど、やんちゃな年頃の女の子だと思いました。
最初は「やさぐれて」って言われたけど、「やさぐれる」の意味も分からず
自分とは違うキャラを演じるのは難しいなって思いました。
————–普段はるるはどんな女の子?
人見知りなんですよ。最近それに気づいて。
今まで自分はフレンドリーな人間だと思ってた。
話したことがない子とも仲良くなりたいって思うんだけど、
人見知りでなかなか話せなかった。
これまで同期としか仲良くなかったけれど、
劇団をはじめてからキャストのみんなとすごい仲良くなれて、
今日もすっごい仲良くなれました。
————–今後もこういう機会があったら主役をやりたい?
やりたいです。次も主役を狙います。一番目立つ役をやりたいです。
いいねっ!
エネルギーみなぎるキャストの面々。
そんな彼女たちのパワーに地元も感化されたのか、
新聞載っちゃったこれ。
「演劇で弘前に活気を」。いいタイトルじゃないですか。
劇団RINGOAME。
僕らは脚本も演者もプロではなく、今は素人の集まりかもしれない。
だけど、彼女たちはそれぞれが持っている夢へのステップとして、
日々本気で取り組み、成長をしている。
そして今回の「りんご飴売りの少女」にしても
お客さんがお金を払って観にきてくれることを理解し、
その期待に応えようと今も必死で稽古をしている。
りんご飴マンは、りんご飴の魅力を伝えるために。
リンゴミュージックは練習生の将来のために、
そして弘前の活性化のために。
5月6日はどんな初公演になるのか、今からとても楽しみだ。