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【たか丸くん&りんご飴マンが教える】「 クリエイターズ・トレイン」ってなんだ!?
更新日:2017年03月18日
「できたかい? たか丸くん」
「まだだよ、りんご飴マン」
「うごかないでね」
「わかったよ」
こんにちは、りんご飴マンです。
弘前が好きすぎて東京からやってきた生ゆるキャラです。
今、何やってるかって?
お友達の弘前市公式ゆるキャラ・たか丸くんが絵を描きたいって言うから、モデルとして付き合ってあげているんだよ。優しいでしょう?
「うーん、なんかこう、インパクトに欠けるよね、りんご飴マンの顔って。◯コ太郎さんや◯ゃんごすたーさんみたいに一芸を磨いたほうがいいんじゃない?」
「おおい! さらっとキツいこと言わないでよ。さっさと描きなさい!」
「でもたか丸くん、普段お絵かきなんてしないのに、今日はどうしたの?」
「お絵かきじゃないよ! これはデッサンていう高等技術なんだ。良い作品を作るためには、とにかくデッサンあるのみ。一流になるためには、一心不乱に描き続ける努力が必要なんだ」
「意識たけぇ…。一体どうしちゃったの?」
「だって、ぼく…」
「クリエイター、だからさ」
「クリエイター?」
「ほら、デザイナーとか、ゲームクリエイターとかよく聞くでしょ? 形があるモノ、ないモノ関係なく、何かモノづくりをしている人たちのことをクリエイターって呼ぶんだよ、多分…」
「ふぅん。なぜ急にカッコつけたかは全然分からないけど、たか丸くんはめっちゃクリエイターに憧れていることは伝わったよ。でも一体何に影響されたのさ?」
「実は弘前をパトロールしていたときに、あるポスターを見たんだ」
「これだよ」
「何これ、カッコイイ!」
「クリエイターズ・トレインっていうイベントのポスターなんだ。僕のクリエイター魂は、これによって火をつけられたのさ」
「思った以上に安直だった。で、これはどんなイベントなの?」
「ざっくり言うと、弘前で活躍するクリエイターたちを中心にした作品を見て、触れて、体験することができる珍しいイベントなんだ。少し説明が必要だから、順を追って説明していくね」
「まず、会場はスペース・デネガ! 過去にも弘前の様々な催しが行われている有名なイベントスペースだね」
「弘前の中心街にあるから、アクセスも良好だね」
※駐車スペースがないため、車でお越しの場合は近隣の有料施設をご利用ください
「このオシャレなレンガの壁が目印。うーん、クリエイターって感じ」
「クリエイターって言いたいだけでしょ」
「これがフロアマップ。会場を貸し切って、色々なクリエイターたちが所狭しと自分たちの作品を展示しているんだ」
「なるほど。つまりクリエイターズ・トレインというのは展示会のことで、来場者はみんなの作品を見て楽しむことができる、ということでいいのかな?」
「もちろん作品を見ることも楽しみの一つだけど、それだけじゃないんだ。」
「こちらのスタジオエリアでは当日、弘前を中心としたクリエイターたちがずらりと自分たちのブースを構えているんだけど、ほんのちょっと紹介していきながら説明するね」
「じゃーん! まずはこちらの作品をご覧ください」
「うおっ、何て素敵な写真…。弘前公園の桜かな。モデルさんも美しくて、色合いも独特で吸い込まれそう」
「これは弘前の写真家・長谷川 正之さんの作品なんだ。美しい風景や写っている人たちの表情が印象的な写真がとても素敵で、2015年には国際写真コンテストの日本代表メンバーとして参加したことでも知られているよ」
「そんなすごい人が弘前にいるなんて…」
「そんな長谷川さんからお客さんへ2つのプレゼントが。ひとつは長谷川さん自らプロの撮り方を伝授しちゃう無料のワークショップ! 当日カメラを持ってきてもらえば、長谷川さんに優しく教えてもらえるよ」
3月20日(月)①18:00 / ②19:00
※当日受付にて先着順にお申し込みいただきます
「無料で世界的な写真家に教えてもらえるなんて、行くしかないじゃないか…」
「そんなもう1つは、弘前のデザイナー、齋藤 一絵さんとのコラボ企画『アナタの写真が、雑誌の表紙を飾る!!』。長谷川さんが撮ったお客さんの写真を、齋藤さんが雑誌の表紙風にしてくれるよ」
3月20日(月)①17:30 / ②18:30 / ③19:30 料金:500円
※当日受付にて先着順(20名まで)にお申し込みいただきます
「憧れの雑誌の表紙になれる! 写真はその場でプリントアウトしてくれるし、これは子どもも喜ぶんじゃないかなー」
「写真家とデザイナーでこんなコラボもできちゃうほど、弘前には色々なクリエイターがいっぱいいるんだよ」
「お次は弘前を中心に活動するものづくり研究所、 FUJILABO(フジラボ)さん。写真のように様々なシーンでデザインを手がけてきたフジラボさんだけど、今回はなんと、『普段の作業場』を再現してくれちゃいます。3m×3mのブース内にFUJILABOの作業場を作り、そこでくつろげるようにもなっているんだ」
「普段デザイナーさんの職場ってあまり見る機会がないから、これは貴重! 鶴田町の古道具・古家具の店 “gruenoix”さんとコラボして、家具や道具も展示・一部販売するっていうから、どんな空間が出来上がるか、今から楽しみだね」
「その他にも、オリジナルのカレンダー作りもやっているよ。好きな色、模様、配置、線をアイディアとセンスで作るから、子どもたちもぜひ参加してほしいな!」
3月20日(月)17:00 〜21:00 料金:300円
※ブースにてお申込・お支払ください
「なるほど、だんだんイメージわいてきたよ。見るだけじゃなくて、各ブースで開催されているワークショップにも参加して、クリエイターとしての仕事も体験できるということだね」
「ふぉい!? すごい綺麗なキャンドルの灯りだけど、たか丸くんこれは?」
「キャンドルアーティスト・YoakenoAkari さんによるものだよ。自作で作ったキャンドルを、県内外のカフェやクラブ、野外イベントなどでデコレーションしているんだ。当日は初めての人でも参加できるキャンドル作りができるから、ぜひ挑戦してみてほしいな!」
3月20日(月)①17:30 / ②18:30 / ③19:30
材料費:1,000円
※制作したキャンドルは、お持ち帰りいただけます
※ブースにてお申込・お支払ください
「キャンドルアーティスト、というお仕事もあるんだね。クリエイターって奥が深い…」
「また、YoakenoAkari さんにはキャンドルなどを使って、会場全体をデコレーションしてもらうよ。これを空間デザインというのだけど、今回は春をテーマに会場を彩るということだから、子どもたちもぜひ楽しみにしていてね」
「りんご飴マン、おなか空いてこない? でも大丈夫、クリエイターズ・トレインでは美味しくて素敵なご飯や飲み物を提供するよ」
「マジキー!? なに、このオシャレさ。オシャレすぎて食べるのがもったいない」
「焼き菓子販売のzilch(ジルチ)さん、天然酵母パン屋のパン屋といといさん、移動式カフェの のみものや わんどさんといった地元で活躍するフードクリエイターが集結。飲み物は定番の東ティモールコーヒーのほか、農家さんからのりんごジュースなどをご用意。食べ物はフォカッチャなどの惣菜パン、スイーツは定番のタルトや焼き菓子のほか、大きく焼いてその場で切り分けて提供するものもあるんだって」
「うわぁ、なんか外国みたい。地元のものやそのときの旬な食材を美味しく食べられるのは本当に幸せだよね。そして、弘前にこんな素敵な人たちがいることにもビックリ。まだまだ知らないことがいっぱいあるんだなぁ」
「クリエイターっていうとなかなか話かけにくいイメージをもっている人もいると思うけど、みんな優しい人ばかりだから、当日はぜひ積極的に話しかけて、交流も楽しんでほしいな!」
「『触れる』というのは触るだけではなく、会場に展示された作品をきっかけに、お客さんとクリエイター間で交流してもらうことでもあるんだね。色んな人とお話しして、お知り合いが増えるといいなぁ」
「そして、こっちのギャラリーエリアでは、県外からゲストを招いた展覧会を開催するよ。東京のアーティスト集団SIDE COREさんによる『ドローイング表現(線の表現)』に特化した作品が見れる貴重な機会だから、こちらもぜひ覗いてみてほしいんだ」
「普段は東京を中心にアートイベントをしている方々だから、弘前で見れるのは新鮮だね。個人的に『B-BOY彫刻家』としてメディアでも有名になった小畑 多丘さんの作品がとても楽しみ!
「SIDE CORE -路・線・図-」
参加アーティスト:
BIEN / HITOTZUKI / 鈴木ヒラク / 小畑多丘 / TENGA ONE /松下徹 / yang02
「ほんの一部を紹介してきたけど、少しはイメージが伝わったかな?」
「すごいよ、たか丸くん。弘前にもこんな素敵なクリエイターさんたちがいること、そしてその人たちの作品が見れる、交流できる、体験できる貴重な機会であることもわかったよ」
「他にもバルーンアーティストやペインター、そして会場を音楽で演出するDJなど本当にたくさんのクリエイターが集結するから、ぜひ大人のみなさんもお子さんを持つファミリーも気軽に遊びにきてほしいな」
「今回のカッコいいポスターも弘前のデザイン事務所・GLEAM WORKSさんによるモノだし、当日は地元の映像制作会社・オダギリ企画さんがカメラを回しているよ。とにかく弘前周辺のクリエイターたちが総力をあげて展開するこのイベント、入場無料だし足を運んでほしいね」
「ところでりんご飴マン、弘前で一番のクリエイターって、何だと思う?」
「え、どうしたのいきなり…。市長?」
「これはボクの意見なんだけど、りんご農家さんなんじゃないかな。日本一の生産量を誇り、日本全国、世界からも賞賛を受けるりんごの味。古くから伝わる文化を守り継ぎ、怠ることなく毎年改良しながらりんごを作り続けている背中は、モノづくりの究極の姿だと思うんだ」
「たしかに…。りんご農家さんこそ、クリエイターだよね。カタカナだとデザイナーとかのことばかりイメージしちゃうけど、そもそもはモノづくりをしている人たちを指す言葉だもんね」
「音楽家だって、建築家だって、みーんなクリエイター。りんご飴マンだって、こういう記事を書いているけど、これはライターという立派なお仕事なんだ。こんなふうに、クリエイターって言葉はあまり聞きなれないかもしれないけど、みんなの身の回りにたくさんいるし、想いをもって何かを生み出しているのであれば、それがクリエイターなんだよ」
「なるほど…。普段の生活の中でモノを生み出すことって当たり前になりがちだけど、そういう考え方もできるんだね。だからこそ、ひとつひとつのモノづくりを作品と定義して、楽しめる心を持っていきたいね」
今弘前で注目のイベント「クリエイターズ・トレイン」、少しはイメージを掴んでいただけただろうか。なんだかんだ難しいことも少し話してしまったけれど、要は地域で活躍するクリエイターの皆さんの作品を五感で味わい、体験し、交流する機会として思いっきり楽しんでほしいというなんだ。子どもも大人も楽しめるコンテンツを用意して待っているから、ぜひ見るだけじゃなく、ちょっぴり勇気を出して、交流もしてもらえたらとても嬉しいです。たくさんの優しいクリエイターが、あなたを待っているよ。
「ところでたか丸くん、デッサンは完成したの?」
「できたよ! これでボクも世界で活躍するクリエイターの仲間入りだ〜!」
「…もうちょっと、修行が必要かもしれないね」
おわり
※本記事に出てくるたか丸くんは全てりんご飴マンの妄想です
クリエイターズ・トレイン
つくること、いきること、つなぐこと。
弘前のモノづくりを見て、触れて、体験する二日間
作ることで生きている、作るために生きている。
クリエイターはそんな人たちです。
普段あまり馴染みのないこの人たちが、どういった仕事をしているのか、何を考えているのか、
何のために作っているのか。
その仕事を見てもらい、体験してもらうことで、歴史ある弘前でさらにながくながく
モノづくりが続いていってほしい。
クリエイターの仕事、生き方、そして次世代へのバトン、
なんとなくでもかまいません。
そういったものを感じて楽しんでもらう、
それがクリエイターズトレインです。
日本を代表するアーティスト、弘前から日本中へ作品を届ける写真家やデザイナーたちが、
スペースデネガに一同に集い、2日間にわたってこの未体験の空間を作り上げます。