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【御嶽山】「不謹慎」にさようなら~りんご飴マン、木曽に行く~

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土曜日の朝、6時7分。

 

 

 

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眠い瞼をこすりながらリュックを背負い、

薄暗い高円寺駅から中央線に駆け込む。

 

 

 

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ちなみに片手にはおやつのりんご飴を持っている。

 

そう、僕りんご飴マンは、

早朝からどこかに向かっていた。

 

突然ですが、

皆さんはこの映像を見たことがあるだろうか。

 

青空の上に突如灰色のモクモクとした煙が上がり、

あっという間に視界が灰で覆われる。

 

戦後最悪の火山災害となってしまった

御嶽山の噴火はどのチャンネルをまわしても

連日報道されていた。

 

そう。

報道されているニュース番組を

僕はただ見ていただけだった。

 

きっとTVでもネットでも報道されなくなるにつれ

遠い昔のことのようにすっかり忘れて、

年末に1つ思い出す程度だったかもしれない。

 

だけど、あるTwitterの投稿が、

今回のお話のキッカケになる。

 

 

 

kisokko

会ったことはないけれど、

Twitterで交流のある木曽っ子くん。

とても真っ直ぐで愛嬌のあるキャラクター。

 

僕たちぐれキャラとは決して交わることのない、

交わることのできない公式のキャラクター。

 

そう、御嶽山のすぐ近くには

木曽っ子くんが住んでいる木曽町・開田高原があるのだ。

 

そのあまりにも真っ直ぐすぎる

悲痛な叫びに心動かされたのか、

お蕎麦を食べたくなったからか、

それとも、ただの野次馬か。

 

僕はこのツイートを見た瞬間、

週末に木曽っ子くんに会いにいくことを決めた。

 

 

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飴マンは鉄道の旅が大好きである。

 

大学時代、目的もなく中央線で山梨まで行き、

適当な駅で降りて、温泉に入って帰ってくるという

日帰りの旅が好きだった。あと、友達が少なかった。

 

ボーっとボックス席の窓際で景色を見ながら

黄昏ているだけでとても癒されるのだ。

(しかし、それをmixiなどで日記にすると

病んでいると勘違いされた

 

人と話すことが苦手だった僕は、

鈍行列車の ゆったりとした時の流れが

一番落ち着いていられた。

 

 

 

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そんな黒歴史を話している間に

鈍行列車を乗り継ぎ、 目的地までもう少し。

 

 

 

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車窓から見える景色が美しい。

この頃から紅葉も少し色づいていた。

 

 

 

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そんなこんなで到着。

木曽福島駅である。

 

 

 

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駅前は普段はもっと観光客が多いのだろうが、

噴火から1週間、やっぱり寂しい光景がそこにはあった。

 

だけど、 火山灰が積もっている様子もない。

マスクをしている人もいないようだ。

硫黄の臭いもしない。

あれ?」というのが正直な印象。

 

さて、ここからは開田高原まではバスでいく。

実は20kmほど離れているのだが、

ここの地域はどこまで行っても200円という

恐ろしいコスパなのだ。

お財布に優しい町、木曽福島。

 

 

 

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長いトンネルを抜けると・・・

 

 

 

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開田高原だ!

美しい並木道を独り占め。

 

 

 

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まずは腹ごしらえをするぞー!

趣のある店構えのお店があったから入ってみた。

 

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開田高原 旅館 ふもと屋
〒397-0301
長野県木曽郡木曽町開田高原末川2819

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店内の貼り紙が切ない・・・。

そば祭り・・・見てみたかった。

 

 

 

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なんだ?「とうじそば」って。

頼んでみよう。

 

 

 

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オオッ!

油揚げとネギで出汁をとったお鍋がドーンと現れる。

 

 

 

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そして美味しそうなお蕎麦が横に。

これをどうするかと言うと・・・。

 

 

 

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「とうじ籠」という柄のついたザルに乗せて・・・

 

 

 

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しゃぶしゃぶする!!

 

 

 

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具と一緒に寄そう!!

 

 

 

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薬味をのせて一丁上がり。

 

 

 

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いただきます。

 

 

 

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UMEEE!!!!

 

コシの強いそばに出汁の旨みが十分に染み込んでて

とても奥深い味わい。

 

郷土料理ってこんな美味しいんだ。

あれ?これ何杯でもいけるぞ。

 

 

 

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しゃぶしゃぶ!

 

 

 

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寄そう!食べる!美味い!

 

 

 

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しゃぶしゃぶ!

 

 

 

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寄そう! 食べる!美味い!

 

 

 

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ごちそうさまでした。

木曽っ子くんが言っていたのは

この蕎麦だったのか。最高かよ。

皆様もぜひ行ってみてください。

これだけでも来た甲斐があったわ。

 

 

 

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さぁ満腹になったので帰ろう木曽っ子くんを探すぞ!

(ちなみに 、目の前の山が御嶽山である。

雲で隠れて噴火の様子は確認できず)

 

 

 

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!?

あれはもしかして・・・

 

 

 

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やっぱり!!

木曽っ子くんだー!!

ぼくだよー!りんご飴マンだよー!!

なんか写真で見るより凛々しいね!!

一緒に遊ぼうー!!

 

 

 

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 よいしょっと。

 

 

 

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準備完了。

ジョッキー飴マン。

 

 

 

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ここ木曽馬の里は乗馬の体験ができる神スポット。

500円から体験できて、2分でも十分楽しめるよ。

 

 

 

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出発進行ー!

 

 

 

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どこまでも広がる高原を

木曽っ子くんとパカパカお散歩。

なんて平和な光景なんだ。

 

 

 

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事前に入念にチェックしていた訳ではないが、

TVやネットを見て想像していた世界とはえらい違いだ。

ここ、本当に御嶽山の近くだよね?

 

 

 

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そして何より、りんご飴マンを快く迎え入れてくれた

開田高原の皆さんには頭が上がらない。

突然赤い顔がやってきて

たいそう驚いたに違いないのに。

 

 

 

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ありがとう木曽っ子くんー!!

素晴らしい体験をさせてもらいました。

 

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木曽馬の里

〒397-0301

長野県木曽郡木曽町開田高原末川5596−1

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すかさずおやつタイム

名物のとうもろこし味のソフトクリームだ。

 

 

 

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一口舐めると・・・

 

 

 

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めちゃめちゃ甘い!!

毎年、ここのソフトクリームを食べるために

観光客が来るくらい人気のお店らしい。

 

 

 

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(ここも開田高原に来たら

絶対に外せないスポットだな、と。)

 

ごちそうさまでした!!

 

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開田高原アイスクリーム工房

長野県木曽郡木曽町開田高原末川4411-9

営業時間 AM10:00~PM17:00 年中無休

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それにしても本当、独り占めだな。

いいのかしら・・・。

 

 

 

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次はやっぱり温泉に入らないと!

 

受付のお姉さんが満面の笑みで

「顔を絶対に落として入ってくださいね♪」

と言ってくれました。

 

茶褐色に濁ったお湯が特徴で、

御嶽山を望む露天風呂はほどよい湯加減。

30分以上入っていたと思う。

いやぁ、いい湯でした~。

 

 

omiseyage

お土産も充実。

飴マンのお勧めは写真右下の

SNKYヨーグルト

植物性乳酸菌のすんき菌が入った

とても珍しくて美味しいヨーグルト。

 

良い湯でした&ごちそうさまでした!

 

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御嶽明神温泉やまゆり荘

〒397-0302

長野県木曽郡木曽町開田高原西野6321-1211
======================

 

 

 

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最後に、御嶽山を見るために山道を登ってみると、

絶景が広がっていた。

 

 

 

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写真だと少し分かりにくいけど、

左側にモクモクと白煙を噴く姿を確認。

 

 

 

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ぼーっと御嶽山を眺めているときに、

ふと考えていた。

 

これってとても貴重な光景なんじゃないかって。

 

 

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連日のニュースではマスクをして

重い足取りで歩く姿を見ていたが、

実際には標高の高いところまで行くと、

火山灰が少し積もっているレベル。

 

 

 

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畑にも白い火山灰が少し積もっているのを確認。

 

だけど、これだけなんだよね。

 

ご飯は美味しいし、景色は雄大だし、温泉は気持ちいい。

 

普段と何も変わらないのに、

どうして変わってしまったのだろう。

 

 

 

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もちろん、今回の噴火でたくさんの犠牲者が出て、

残された遺族の方の気持ちを考えると

とてもやりきれない気持ちになる。

 

懸命の捜索も届かず、年内の捜索中止を発表。

まだ行方不明者があの山にいると思うと、

軽はずみで物を言えない状況であることはわかる。

 

 

 

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だけど、開田高原の人たちは

今日も前を向いて観光案内をしている。

 

連日のニュースでメディアに取り上げられては

「こんなときに観光なんて、不謹慎な!」とか

「遺族の気持ちを考えろ!」と言った言葉も

直接彼らの耳には届いているのだろう。

想像を絶するストレスと不安だと思う。

 

それでも気持ちを折らずに頑張っているのに、

僕らは「不謹慎」でいいのだろうか。

 

 

 

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大事なのは、自分の目で確かめることなんだと思う。

確かめて、「ああ、なんだ全然大丈夫じゃん」と感じて、

できればそれを伝えていくこと。

 

開田高原の方々が叫びたい「大丈夫だよ」という一言を、

関係のない僕らが代わりに叫ぶことによって

何かがはじまる気がするのです。

 

 

 

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誤解を恐れずに言えば、

野次馬でも何も悪くない。

 

山の噴火を見れる機会なんてめったにないことだし、

遠くから見ている分には美しい光景だから。

 

でもせっかくだから、

美味しいお蕎麦や地酒に酔って1泊して、

旅を満喫したらいいと思うのです。

 

Facebookのいいねよりも、

Twitterのリツイートよりも、

手紙や電話の激励よりも、

直接行って「遊びに来たよ」と言う方が

何倍も喜んでもらえると思うから・・・。

 

 

 

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僕はりんご飴の魅力を伝えるために生まれた

ただの生ゆるキャラですが、

僕らがりんご飴をなぜか猛PUSHするように、

関係のない人が応援する文化」を

根づかせることができたら、

どんなに素敵かと思って活動をしています。

 

あまりにも独りよがりで

個人の主張の強い意見だと思いますが、

噴火から1か月、気持ちは日に日に強くなるため

ここに記しておきます。

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