りんご飴 [ringo-a.me] – 泣く子が叫ぶ爆発りんご飴サイト

この記事は前回の続きです。前回はコチラからどうぞ。

りんご飴マンは内心震えていた。

ゆっふぃーに「りんご飴音楽祭2014の出演者を探してくる！」

と言ったはいいものの、ある重要なことに気が付いたのだ。

 

そう、りんご飴マンには友達がいなかった。

Facebookに投稿しても、友達300人くらいいるのに

7、8いいねしかもらえない現実を忘れていた。

 

当然誰かにアーティストを紹介してもらうこともできず、

音楽レーベルに電話する勇気もなく、

ただただ彷徨うばかりであった。

 

どうしよう・・・このままだとゆっふぃーに

本当に使えない男だと失格の烙印を押されてしまう。

 

サンタさんが移動中に空からプレゼントを落とした気分だ。

このままではゆっふぃーに合わす顔がない。

なんとかして帳尻を合わせなければ・・・。

 

んんん・・・？

 

！？

 

前方より歩いてきた6人の少女たち。

どこか軽快なステップで何かを口ずさんでいる様子。

あ、あれはもしかして・・・！

 

まちがいないっ！

lyrical school（リリカルスクール）や！！

泣く子も黙るヒップホップアイドルユニットや！！

 

それじゃあ今日も元気にやってみよ～！！

 

おー！！！

 

 

あ♡

 

あ♡

 

あ♡

 

あ♡

 

あ♡

 

あ♡

 

アイスクリームは♡

 

あ、あ、あ、あ、

 

り・ん・ご・あ・め♡

 

！？

 

なにこの甲殻類！練習の邪魔しないで！！ 

 

ひいい！ごめんなさい！！

 

あ、あのね、僕はりんご飴マンって言ってね、

りんご飴でこの世を支配しようとしてるんだけど・・・

 

はぁ！？りんご飴マンとか知らないし！！

 

いや、もうほんと有名なのよ。

りんご飴汁ブシャーーーってなwww

リンゴアメッシーってなwww

 

 

 

 

 

 

 

じ、じつは今度「りんご飴音楽祭」っていう

音楽フェスをやることになったんだ！！

 

へぇ～、なんかおもしろそう♪

 

そこでは歌って踊りながらりんご飴を食べれるという

楽園のようなフェスなんだ！

 

そうなんだ・・・。

 

ねっ、ねっ、きみたちも出てみたくなったでしょ！？

 

 

 

その顔やめろぉぉぉおおおぉぉぉ！！！！！

 

 

 

うーん、確かに興味はあるんだけど、1つ条件があるかな。

私たち、ラップができない人は苦手なの。

だから、私たちのラップについてこられたら喜んで出演するわ。

 

ほう、おもしれぇじゃねぇか・・・！

この飴マン様のラップ、聴いてちびるんじゃねぇぞ！

ラップバトル、開戦だ！

 

どんっ

 

 

まずはおまえたちから見せてもらおうか・・・

 

いいわよ、泡吹いても知らないから！

 

 

リリカルスクールに耳貸すブーム！

1から10までめちゃくちゃクール！

 

顔の塗りが甘かったり～！

（そりゃ飴だ！）

 

エゴサしすぎて頭がキーン！

（そりゃ飴だ！）

 

やたら皮膚科に通ったり～！

（そりゃ飴だ！）

 

目立ちたいのに傷つきたくなーい！

（そりゃそりゃ飴だ！）

 

チェケラァァァアアア！！！！

いかがかしらぁぁぁあああぁぁぁあああ！！？？

 

（若い子たちのディスりに地味に傷つくりんご飴マンの図）

 

おまえたちのラップはそんなもんかぁぁぁ！！！！

こんどはこっちの番だぁぁぁあああぁぁぁ！！！！

 

チェケラッ、チェケラッ、マイクワンツー、カモッ

 

俺の名前はりんご飴マン、赤いヤツは大抵友達、でもs

声ちっさ！！！！

 

なに恥ずかしがってんの気持ち悪い！！

この寄生獣気持ちわるい！！

 

やめてっ！やめてっ！

 

もっと堂々として楽しみなさいよ！

ラップで一番重要なのは、楽しむことなのよ！！

 

楽しむ・・・？そうか！！

 

忙しい毎日に追われて気付かなかったこと、

それはみんなが楽しめてこそのエンタメ、

りんご飴音楽祭なのだ。

 

自分勝手なメッセージを伝えるだけじゃ、

誰もついてきてくれない・・・。

叫ぶ声を聴いてくれる人がいて、

はじめて唄になるんだ。

 

ありのままの想いをラップに乗せて、

俺はただただ楽しむぜ・・・！

 

俺がうわさのりんご飴マン♪

まるで心はホッカホカの肉マン♪

 

中途半端なオレだけど♪

マジ伝えたいことあんだぜほんとんとこ♪

 

おまえらに会えて分かったこと♪

それは 唯一無二の俺のソウル♪

 

ラップをするのは

楽しいでーす！！！！

 

 

なるほど！無理やりいい話にしようとしながらも、

どさくさに紛れて私たちの曲の宣伝もしてくれる、

それがサラリーマンとして磨いてきた昇進術ね！

見直したわりんご飴マン！！

一緒に「りんご飴音楽祭」を素晴らしいイベントにしよう！

 

やったー！

 

これで無事にリリカルスクールの出演を決めたりんご飴マン。

「アイドルラップ」という新たなジャンルは

イベントにアクセントをつけてくれるはずだ。

 

しかしまだまだ出演者の数は足りない。

りんご飴の魅力を世界に伝えるフェスにするには、

まだまだ協力者が必要なのだ・・・。

 

しかし、今日の日のことは忘れないだろう。

リリカルスクールに教わった、楽しむことの素晴らしさは

きっとこれからも彼の活動の中で役に立つのだから・・・。

 

 

次なる出会いを求めて・・・

さらばだーーー！！

 

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※文中のセリフと設定は全てりんご飴マンの妄想であります。

ごめんなさい。